2005-01-01から1年間の記事一覧

来年起きること

大晦日である。 来年J2EE界隈に起きる動きを1つ予想する。 来年は、Hibernate擁護派と否定派の議論を通じて、O/Rマッピングというアイデアの問題と限界が広く認識されるだろう。そして、そもそもO/Rマッピングなんて必要なのか?可能なのか?という根源的な…

PostgreSQLで Index-Only

RDB

T字形サンプルアプリ作成の前段の作業として、PostgreSQLでIndex-onlyを実験中。 DOA+のレポート「非正規化すると本当に速いのか」は、DBMSにPostgreSQLを使ってIndex-Onlyを実行した貴重な実例。 http://www.doaplus.com/html/bun03_20051101.html というこ…

凡人の可能性だって無限だ

100万分の1グラムの歯車で有名な樹研工業という会社がある。 同社は採用試験というものを行わず、志望者を先着順で採用してしまうのだという。 そんなんでまともな人が採れるのか?と思っていたが、同社社長の松浦元男氏のインタビュー http://www.innovativ…

SEは損な仕事、という説

岡本吏郎「なぜ、あなたの会社は儲からないのか」を便所で読む。 この中に「求められる人と活躍する人」という話があった。 「求められる人」というのは、その時代の発展に必要な技能を持った人で、仕事はたくさんあるが、時代の中で損な役回りをする。 高度…

MySQLのGROUP BYは特殊

今再構築している販売管理システムの現行のコードに、どう見ても実行不可能なSQLが埋まっていた。 SELECT * FROM 受注 INNER JOIN 受注オプション ON 受注.受注ID=受注オプション.受注ID GROUP BY 受注.受注ID 受注オプションというのは、商品に手提げ袋を添…

トンボ採り

今年の9月の話。 天気がいいので外で本でも読もうと思って円山公園に来てみると、二人連れの子供(小学校低学年のお兄ちゃんと、就学前の妹)がトンボ採りをしていた。 トンボは大きな池の真ん中あたりを飛んでいるので、二人の虫取り網は届かない。 妹はす…

PostgreSQL/MySQLで、クエリの結果をタテ表示にする

PostgrreSQL psqlコマンドの、\pset x オプションを使う # \pset x # select * from users where login_id='aaa'; -[ RECORD 1 ]-----+----------- user_id | 944 login_id | aaa login_password | aaa9876 MySQL mysqlコマンドの、\G オプションを使う mysq…

MySQLの show status / show variables の結果から、必要な行だけを抽出する

show status / show variables には、LIKE句を付加することができる。 mysql> show status like 'Com_select'; +---------------+-------+ | Variable_name | Value | +---------------+-------+ | Com_select | 93903 | +---------------+-------+ 1 row in…

びっくりするほどデスマーチ

この2ヶ月間、俺史上最も困難なプロジェクトに没頭していた。 これが噂のデスマーチというものなのだなと思いながら格闘していた。 やってもやっても終わりに近づかない。 仕事にのめりこむほどに、考える時間も勉強する時間もなくなっていく。 お客は怒り…

「師」の共通点とは

本を読んでいると、年に一人ぐらい「ああ、俺はついに、師に出会ったのだなぁ」と感じさせてくれる著者に出会う。 自分の「師に出会ったのだなぁ」のツボはどこにあるのか考えてみると、 マイノリティである デタラメを教えているメジャーな人たちを激しく嫌…

「データベース設計論」を読む(2)

さりげなく導入された"MO" 「データベース設計論」P-103を見ると、"R"(=resource),"E"(=event), "VE" 以外の器の型(?)として、"MO" というのができたことがわかる。 一見VEのようだが、VE は entityの中の不純なアトリビュートを排除することを目的とする…

ホンダがT字形派のエンジニア募集

http://www.honda.co.jp/expert/boshu/HGT/当たり前だが、やはり実践されている技法なのだなあと。 ホンダ以外にも、オリンパス・オムロン・住友電工などが社内システムをT字形で構築している模様。

「お持ち帰りご注文用紙」をT字形ER図にする

スキャナを買ってきた。これから時々手書きT字形ER図を描いては公開します。 ツールで描いているとぜんぜん思ったとおりの絵にならないので、汚いけど手書きで行きます。 初回の題材は、以下のページの問題。 楽々ERDレッスン 第1回:「お持ち帰りご注文用紙…

画像アップロードの練習

ジャカランガの木

T字形で事業を解析する、とは

染色と裁断の順番を図示したら何がわかるか T字形ER手法では、常に2つのentityをつないで(=binaryに)対照表を生成する。 3つ以上のentityをつないで(=N-aryに)対照表を生成することは禁じられている。 黒本P-66によれば、その理由は N-ary方式を使えば、ビ…

能書きはいいから、そろそろ

T字形のサンプルアプリケーションを作らなくてはならない。 今月末にリリースするのだ。 完全に正規化したデータベースで、またたきのレスポンスを実現する、というやつ。 でも今、社内に「渡辺幸三氏のCONCEPTWARE/財務管理をJavaで実装する」というスカン…

「データベース設計論」を読む(1)

ダメなコード体系は、SEが立て直せ T字形と出会った時に最も印象的だったのは、「顧客のコード体系に従ってデータを解析することによって、SEの恣意性を排除する」という考え方だった。 で、半年ほど、T字形はSEが顧客のコード体系に干渉することを禁じてい…

「データベース設計論-T字形ER」到着!

ジンバブエから帰ってきたら正美氏の新作が届いていた。 ざっと眺めてみると、正に決定版的な内容。 この本は1行ずつバラバラになるまで読み込むことになるだろう。アマゾンでは何か在庫切れしてるけど、SRCからは買えます。 http://www.src-j.com/book_no/…

アフリカ出張:ジンバブエとの不思議なつながり

ホスト役のチームに、ディナーに呼んでもらった。 英語がわからなくて固まる私。帰ったらNOVAに入学することを誓う。 外人と飯を食うとき恒例の「俺の名前を漢字で書いてくれ」ゲームに突入。 彼らにナプキンに名前を書いてもらって、我々が漢字で当て字をす…

「予算あげるから、これで儲けといて」

ジンバブエのホスト役の人はアメリカの何とかというビジネススクールに在学中で、我々と働きつつ、9/25期限のホームワークをこなしている。 で、そのホームワークの設問というのが、ものすごくおおざっぱなのだ。 日本でプレミアムチョコレートを売るマーケ…

矛盾した指示に「矛盾してますよ」と言ってどうするの

※会社の人にここの存在を公開したので、これからときどき社内向けのエントリも投入します。 ウチの社内の会話を聞いていて、毎回工エェェエ工と思うことがある。 例えばこんなの: 仕事を振られたので、いつまでに完了すれば言いかと聞くと「なるべく早く(…

アフリカ出張:ジンバブエはいいところ

ハラレの空港を出ると、薄紫色の花をぎっしりと咲かせている木が目に飛び込んできました。 ジャカランガという木なのだそうです。 ハラレ市内にはジャカランガ並木がたくさんありますが、これは圧巻です。 満開の桜並木と同じく、日本人の心を狂わせるものが…

アフリカ出張

夜明けとともに出撃。

VE大活躍

サブセットはまだ謎だらけだが、サブセットの適用範囲が非常に狭いことだけは分かった。 ということは。 研修の時はT字形ER界の鬼っ子のように思えたVEだが、作図上これが登場する場面は非常に多いのだ。 VEがいっぱいできても不安になる必要はなさそうだ。

1つのentityの中に複数の区分コードがある時、サブセットの階層をどうやって作成するか (1)

こういう場合、最初に教わるルールはこうだ: 1つのentityの中に、複数の区分コードがあるなら、大きいサブセットが小さいサブセットを含むように作図する 例えば顧客の属性に「個人・法人区分」「性別」があるのであれば、 顧客を個人と法人に分解 個人を…

株価なんて上げようとしなきゃいいのではないの

クレイトン・クリステンセンのイノベーションへの解のしょっぱなで考え込む。 クリステンセンはAT&Tを例に取り、「大企業が成長を企てること自体が、企業を破滅に追いやることも多い」と言う。 成熟市場を主戦場とする企業が株主からの期待(=圧力)に…

周延とは?(1)

周延という重要概念を整理しておきたい。 分かったようなわからないような感じが拭えない。外堀から埋めていこう。 「周延している」とは、単に「モレ・ダブリがない」こととは違う。 サブセット間に AND が起こるなら、セットは周延していない。 とか、 そ…

resourceの HDR-DTL は存在しないのか?(3)

整理します。 HDR-DTL構造においては、HDRとDTLのどちらの identifier も(R)ではない。 例えば「受注番号」は、受注ヘッダの identifier であると同時に、受注明細の identifier(の一要素)でもある。 だから、resourceのHDR-DTL構造において、HDR と DTL …

resourceの HDR-DTL は存在しないのか?(1)

基本中の基本で、分かっていないことがある。 resource:resourceの関係に、対照表を生成したくない、と思う時がある。 一方のresourceに、他方のidentifierを移送したくなるのだ。 そのようなデータ構造は、T字形では「従業員マスタに所属部門コードを入れる…

resourceの HDR-DTL は存在しないのか?(2)

ウホッ! エントリしてから"site:www.sdi-net.co.jp resourceのHDR-DTL"で念のため検索。すると一発で出てきてしまった。企画倒れ決定。 http://www.sdi-net.co.jp/sdi_129.htm ■ QUESTION 「resource」にも「HDR-DTL」形式はあるか? ▼ ANSWER ある。 …