「予算あげるから、これで儲けといて」


ジンバブエのホスト役の人はアメリカの何とかというビジネススクールに在学中で、我々と働きつつ、9/25期限のホームワークをこなしている。
で、そのホームワークの設問というのが、ものすごくおおざっぱなのだ。

  1. 日本でプレミアムチョコレートを売るマーケティングプランを作れ。
  2. コカコーラがワールドカップ日本大会のスポンサーになったのはなぜか述べよ。

さすがMBAまで来ると、問題文に「こういう方向で解け」というヒントが何もない。
「コカコーラに電話して聞いてみたらいいのではないか。もし悪い点を取ったら『コカコーラがこう言っていたのだから正解だ』と抗議できますよ」
と言うと、「それじゃ意味ないデスヨー」と笑われた。実際にコカコーラがどう考えていたかどうかはどうでもいいのだ。

この問題を見ると、MBAに入学することはできなくても、MBAの問題作成者にはなれそうな気がしてくる。つまり、生徒のレベルが上がるほど、出題者の仕事は減っていく。
そう思って自分の仕事を振り返ると、我々が経営層や営業セクションからいかに手取り足取りしてもらっているかが分かる。
社長に「予算あげるから、これで儲けといて」といわれるようになるのがゴールだ。そこに行くまでは、子供扱いされてもしょうがないのだ。