フォトリーディングセミナーレポート(5) 最終回
ようやくレポートの最終回。
2日目に教わったこと。
STEP4の補足
- ディッピングはしっかり読むこと。読むスピードを上げないこと。
- スーパーリーディング&ディッピングは「読む目的」単位に繰り返し行う。つまり1冊の本を何度も通読する。
- 頭からだらだら読むより、質問を作って答えを探すほうが、脳には自然。
- 質問が難しすぎると、答えが読み取れない。こういう場合は質問をより具体的にするか、質問のレベルを下げてみるとよい。「xxて言葉の意味は何?」みたいに。
- それでも答えが読み取れないなら、本が難しすぎるといこと。3ヶ月先に再読するとかすればよい。とにかく、ダメだ!と思ったらレベルを下げること。
- フォトリーディングすれば理解できる、というわけではない。語彙力が重要。
STEP5 高速リーディング
これは読書の満足度を上げるために行う手続き。STEP4までですべての情報を吸い尽くしたと思ったら、やらない。まだ足りないと思ったときだけやる。
そんなに大したことをするわけではなくて、
- 既にディッピングしてしまったところは読まない。
- まだ読んでいないところを、しっかりスピードを落として読む。
- 時間の制限はない。
というもの。
要するに「まだ読んでいないところを読むという目的で、スーパーリーディング&ディッピングする」ということ。
フォトリーディングのトレーニングとしては、STEP4の活性化をたくさんやることが重要。
高速リーディングをいっしょうけんめいやってもフォトリーディングの腕は上がらない。
シントピックリーディング
1つの話題について、4冊以上の本をまとめて読むこと。
本を書く人は、みんなこれをやっているらしい。
また、これをやらないとフォトリーディングの本質に触れられないのだそうだ。
ダイレクトラーニング
STEP3のフォトリーディングだけやって、活性化をしない勉強法。
パラパラめくってるだけでも勉強になる、ということがあるらしい。
英語の辞書とかでやるとよい。
イメージストリーミング
最後によくわからないエクササイズをやった。
- イメージを言語化する
- 言語をイメージ化する
という能力を伸ばすとフォトリーディングが上達する。
そこで
- 隣の人に、自宅の玄関から駅までの風景を、できるだけ詳細に語ってもらう(イメージ->言語の変換)
- 自分はその風景をできるだけリアルに絵にする(言語->イメージの変換)
- 終わったら役割を交代してもう1回やってみる
という「イメージストリーミング」なるものをした。
フォトリーディングとの関連がよくわからなかったのだが、速読関係のブログを眺めていたら「イメージストリーミングは速読の基礎だ」とまで言っている人もいて、結構重要なトレーニングらしい。やってないけど。
まとめ
- 本を1ページ目からきちんと読んでいる人が受講すれば、誰でも2倍以上には速く読めるようになるだろう。
- 仮に2倍にしかならなかったとしても、1年間の読書時間が半分になるか、2倍のページ数を読めるようになるわけだから、お布施の回収は十分に可能。
- でも、フォトリーディングは「それまで読めなかった難しい本がバリバリ読めるようになる」ものではない。
- 上級のフォトリーダーは松岡正剛とか荒俣宏みたいな読書生活を送っているものと思っていたが、そんなことはない。普通の人が読むようなものを読んでいる。
- フォトリーダーは読む理由が明確な本、自分にとって切実な本から読むから、読むものの範囲があんまり広がらない、ということだろう。
- つまり、フォトリーディングは多読のための技術であって、乱読のためのものではないということ。シントピックリーディングが「フォトリーディングの本質」だというのは、このあたりのことを指すのだろう。
やっと書き終わった!おしまい。