就職活動中の学生さんに知ってほしいこと

一次面接落ち=おめーなんかとは働きたくねえよww : 働くモノニュース

10 名前:就職戦線異状名無しさん:2009/03/08(日) 20:47:57
内心一次面接落ちが続くのが一番応える。
全否定された気分になる。

学生は不採用になった過程を知らされないから、こう考えてしまう人も出てくるのだろう。
採用過程を内側から見た人間としては、そんなことないんじゃないの、運悪く紙一重で落ちただけじゃないの、と言いたい。

今、新卒採用するとどうなるの

1,2月に2009年3月卒業予定者の採用活動をした。
卒業間際によい人が残ってるだろうか?と疑っていたが、実際面接やってみると、とんでもなくできた人がぞろぞろ来てびびった。
そして最終面接終了の時点で、採用枠の数倍の応募者が絞りきれずに残ってしまった。


我々が卒業したころと今とでは、学生はまったく違う生き物になっている。俺らはもっとあからさまにボンクラだった。
我々は「自分より優秀な人」を採点し、うち何人かを落とすという立場に立たされた。これはきつかった。


最終選考で採用担当の一人が「この中なら誰を採ってもいいよね...」と漏らし、みんなで「そうだよな...」と呻いたことがあった。
誰を採っても、必要なことを教えれば、2,3年で稼げるようになることが見えているのだ。
だが、枠というものがあるから、何か理由をつけて多くの人にはお引取りいただかねばならない。
採用枠については、トップの方針ははっきりしていて、いちおう目安の人数はあるが「何人取っても構わない。新人が独り立ちできるまで、採ると決めた奴が食わせていくことができるなら」という考えだった。
つまり、応募者が合格ラインを超えているなら、その人を採るか採らないかは、応募者の能力の問題ではなくて、面接担当者の甲斐性の問題なのだ。
結局我々は予定枠+1人を採用し、あとの人にはお引取りいただいた。その中には、私が「この人と一緒に働きたい」と強く思った人も混じっている。
これは大変不快な記憶になった。自分は稼げない・稼ぐ自信がないということを露骨に意識させられたからだ。

学生さんに知ってほしいこと

ここを就職活動中の学生さんが読んでるとは思えないが、それでも何かで目に留まったときのために書き飛ばしておくと、

  • 枠というものがあるから、合格レベルを超えていても不採用になることは普通にある。
  • 合格レベルを超えているのに不採用になったなら、それは採用側の甲斐性の問題だ。学生側の能力の問題ではない。
  • そもそも「優秀な人しか採用しません」という会社がいい会社かどうかは怪しい。多分そこには、普通の人を戦力にして稼ぐ能力がない。
  • 「優秀な人しか採用しません」といいながら社員が長時間労働している会社は凡庸だ。「優秀な人」はアプリオリに「儲けられる人」であり、儲けられる人がみんなで長働きすれば儲かるのは当たり前だ。
  • 「優秀な人しか採用しません」といいながら社員が長時間労働していて、しかも儲かってない会社は危険だ。ほんとに現場が優秀なら上の方に問題がある。