株価なんて上げようとしなきゃいいのではないの

クレイトン・クリステンセンのイノベーションへの解のしょっぱなで考え込む。 クリステンセンはAT&Tを例に取り、「大企業が成長を企てること自体が、企業を破滅に追いやることも多い」と言う。 成熟市場を主戦場とする企業が株主からの期待(=圧力)に…

経営学上の大きな謎?

山田 昭男 楽して儲ける を読む。 山田氏の経営する未来工業は、電設資材の有力メーカーで「経常利益率が常に15%以上、年末年始休暇は19連休、残業ゼロ、でも給料は地域一番」とのこと。 一見ただの読み物みたいな本だが、考えこんでしまうところが一点。 山…

ミラノのダヴィンチには何が起こったのか?

岡本吏郎「お金の現実」を読む。 この人はデビュー作から一貫して「人間は環境に支配されている。だから家は重要だ」と言い続けている。 資本主義はマイノリティが大衆を食い物にする仕組みだから、自分が大衆にならないように常に気をつけていなくてはなら…

IE問題の解決

経営工学者・川瀬武志氏の数少ない、しかし圧倒的な内容の著書。 「マネージャと一般社員を分けて、前者が後者を管理する体制」を徹底的に攻撃している。 この本で明かされている経営の秘密の一つを書いておくと...工員に業績に連動したボーナスを払うことは…

ハッカーと画家

Lispエバンジェリスト Paul Graham のエッセー集。 頭の回転の速い人が書き飛ばした文章は気持ちがいい。 開発者として、ではなく、人間として知っておくべきことがたくさん書いてある。例えばこれ:「あなたが信じていることが全て、あなたが信じるべきこと…