ピグマリオン効果て言うなや
「影響力の武器―なぜ、人は動かされるのか」だったと思うんだけど、「子供の成績が伸びると期待してやるとほんとに成績が上がる」という現象を指してピグマリオン効果と言う、みたいな話があった。
この話はなんかおかしいんじゃないかと思う。実際成績が上がったのなら、その子はもともと伸びる素質があったわけで。
それが自然に開花したことを特別視して何とか効果て名前をつけるのはどうなのよ。
むしろ、ピグマリオン効果がない人間関係は潜在能力の開花を妨げるのだから、そういう関係の方に「××効果」て名前を付けて研究したらいいんじゃないか。
ピグマリオン効果が検出される社会では、他人に正当なレベルの期待をしないで、実際よりも能力を低く見積もりながらコミュニケートするのが普通になってるてことじゃないのか。
この「聞く技術」で道は開ける 一番いい考えを引き出すノウハウ
- 作者: ナンシー・クライン,古賀祥子
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これは心当たりがある。「こいつ馬鹿じゃねえの?」「こいつが俺より馬鹿だったらいいな」と思うのを止めるだけで、多分10人に1人ぐらいの優秀な聞き手になれる。
それぐらい、社会人というのは常に「馬鹿なの?」「無能なの?」という周囲の念力にさらされている。
来月から新しい人がうちの会社に来ることになってるんだけど俺はこの人に対して優秀な聞き手になるつもり。
この点だけは自信があるのな。自分より若くて優秀な人がいたらすぐ教えてくださいモードになる。これは俺の特技だ。
というわけで若くて優秀なエンジニアはどんどん弊社に来て下さい。
*1:だが名著だと思う