強烈な嫌味を言われたような気分

巻末に自己啓発セミナーの広告が載っているソース~あなたの人生の源は、ワクワクすることにある。という本を読んだ。
マイク・マクマナスという、そのセミナーの元締めの人が書いた本。
主張はきわめてシンプル。


心からやりたいことがあったら、今すぐに、それを全部始めなさい。
やりたくないことをする時間を極力減らしなさい。
起きている時間すべてを、心からやりたいことに注げば、あなたは疲れを知らず、ほがらかで魅力的な人間になります。
心からやりたいことを全て行っている人のもとには、最適な仕事や友人やパートナーが向こうからやってきます。


...こんな感じ。要するにやりたいことだけやっていれば楽しく生きていけるよということ。
第一印象は「そうかなぁ?そんなんで飯が食えるのかな?」というもの。
だが、才能がないから好きなことをやって生きていくことはできない、という考えは間違いなのだそうだ。
理由は「才能の不足は努力で克服できる」「好きだ、ということこそが才能」みたいな話ではなくて、もっとドライ。

P-93
職場を見回してみてください。地位が上がるほど無能な人間が多いとさえ思えます。
私の知っている高等学校の校長は教師や職員と意思の疎通がうまくはかれず、完全に孤立し、対立していました。
...校長として必要な条件が百あるとしたら、この校長はその10パーセントくらいしか満たさないでしょう。
それでもこの校長は社会的な地位を持ち、高収入を得ていました。
...収入を得たり地位を得たりするために能力はかならずしも必要条件ではない、と言いたいのです。

これは、痛いところを突かれたと思った。
読者の機嫌を損ねないように第三者を攻撃しているが、要するに
「お前は今プログラマで飯食えてるじゃないの。才能なんかなくても飯が食えることはもう知っているじゃないの」
という強烈な嫌味のように感じたのだ。


言われた通り、前からやりたかったことをやってみることにした。
さくらインターネットでサーバを借りるとか。コナミスポーツに入会するとか。サボテンの植え替えをするとか。
おれの人生にもマクマナスの言うような奇跡が起きるのか、どうか。