元請から下請に変わって、仕事で理不尽な目に遭うことがなくなった話


人材募集広告の取材の人が会社に来て、私も転職者代表でインタビューを受けた。
前職と比べて何がよいか聞かれたので、こっちではお客さんに賞賛されたり社内で労われたりすることがあって、そんなこと期待したこともなかったので驚いた話をした。
これは何でなのかというと、以前よりお客さんが儲かるシステムを扱っているからだ。
あたりまえだと思われそうな話だが書いてしまう。


年間1億のコスト削減になるシステムなら、10画面ぐらいのWebアプリに数千万円の予算が付いて、納期もまっとうなものにできる。
逆に、できてもお客さんが大して儲からないシステムを企画すると、予算は付かないし納期も無理なものになる。
先方の担当者の構えも違ってくる。稼動しても社内で評価されないシステムなら、担当者に指名されてもやる気が出ないだろう。
また予算がないと、担当者が我々にタダで追加仕事をさせたくなるので、どうしても不幸なネゴシエーションが発生する。


ところで今の会社ではDBのベンダさんが元請でうちは下請、という仕事が多い。
が、前職で時々あった、理不尽な目にあったり困った交渉をしたりすることは皆無だ。
つまり、下請であることと理不尽な目に遭うことには直接の関係はない。
そういう目に遭うのは「お客さん」(ユーザ・元請)に十分な利益がない場合で、ユーザが儲からないシステムの構築は、元請からしてすでに危機にさらされているということなのだな。