年間の生活費を60万円減らす方法


去年3LDKから1DKに引っ越したら家賃が5万円安くなった。
前の家では日当たりの悪い2部屋は物置、和室は洗濯物を干す場所にして、居間に万年床を敷き、夫婦二人でほとんど布団の上だけで生活していた。
テーブルには読みさしの本や仕事の資料が山積し、ソファは服やバッグの置き場所と化して座ることもできず、布団の上にちゃぶ台を置いて飯を食っていたら、ある時気付いたのだ。
俺たち、半分ぐらいの広さの家に住めるんじゃないのかっ...!
ちょうど向かいに新築のアパートが建ったのでさっそく内見して寸法を測り、持ち込めそうにないものを狂ったように捨てたり売ったりして引っ越した。
1DKに相変わらず万年床を敷いてその上だけで生活している。前の家とまったく変わらない。エアコンが最新型になったのでかえって快適になったぐらいだ。
猛烈に捨てたり売ったりしたものは小林よしのりの本とか(妻がコヴァなのだ)15インチのCRTディスプレイとか、2人暮らしなのになぜか3つあるスーツケースとか、誰が買ったのかわからない鉄アレイとか、こんなもののために年間60万払っていたのか俺は...と愕然とする面子だ。


努力せずに生活費を下げたいなら、狭い家に引っ越すという手は非常によい。
何も節約しないで今まで通りの生活ができるからだ。思い切って面積が半分ぐらいの物件に移っても意外と困らないからやってみるといい。


1DKに二人で住むなんてあり得ない、という反応をされることもあるが、そういう時は妻の仕事上の大先生(先生の先生)の話をして認識を改めてもらう。
この人は新婚当時三畳一間の物件に夫婦2人で住んで、なおかつ一人居候の男を住まわせていたのだそうだ。
この話には感動するポイントが2つあって、それは三畳間に居候を迎える大先生の度量の広さと、もう一つは居候の精神力だ。
普通ものすごく居ずらいだろ。新婚夫婦と川の字になって寝る根性が貴方にはあるか。