問題点には直接触らないほうが解決しやすい話

嫁にちょっとした持病があって毎日薬飲んでたんだけど、もう薬飲みたくないって言うんでいろいろ調べたら福岡に凄腕の鍼の先生がいて2泊3日でたいていの病気が治るらしいのでうわーこの人にしようってことになり、先日嫁が一人で行って帰ってきたらえらいことになった。
まずウエストと脚がものすごく細くなって、行くときはタイトだったジーンズがガバガバになって裾踏んで歩いている。
あと肌が白くなって、硬かった足の裏の皮膚が柔らかくなり、目の下とかもピンと張って綺麗になっている。

なぜ3日で痩せて肌が白くなるのか

病気治すって言うから3日で15万でも払おうって話だったのに無駄に綺麗になって帰ってきたからアンタ何やってるのとか言ってたんだけど、次の日嫁を見たらのど仏が引っ込んで喉がまっすぐになっていた。甲状腺がわるいとのど仏が目立ってくるんだけど、鍼うって3日でもう引っ込んでるからすっげー!次の検査楽しみだなあ!と言い合っている。
その先生の話では

  • 嫁の体は腰にゆがみがあって、気の流れが上下半身で分断されていた
  • そのため老廃物が腰から下に溜まっていた
  • 肌が黄色みがかっていたのは老廃物の影響
  • 甲状腺に負担がかかっていたのも老廃物のせい

なので、鍼で経絡をアレして全身に気が流れるようにすると、老廃物が消えて下半身が細くなり、肌が白くなって甲状腺も治る、ということなのだそうだ。


俺は頭がスピリチュアルなので「気が...」「経絡が...」と言われても大して驚かないんだけど、短期間で劇的な変化が起きたことにだけは驚いた。
劇的な効果のある治療法には強い副作用が伴うものであり、からだにやさしい東洋医学というのは劇的には効かないものだと思い込んでいたから。
が、東洋医学だろうと何だろうと、とにかく根本原因を叩けば短期間で強烈な効果があって、なのにマイナスの副作用は何もなく、しかもプラスの副作用がいろいろ付いてくるのだ。


これは医療に限った話ではないだろう。
あらゆるシステムにはそこを押せば劇的に変わるというポイントがあって*1、そのポイントは必ずしも問題点として前景化していない。
たとえば人間関係で苦しんでいるときに、問題となっている関係そのものを改善しようとしてはならない。
そういう時は実家のお父さんに電話して「ありがとう」と言うとすべての問題が解決するのだ。
...て気持ち悪い話があったけど、これも見えている問題そのものをいじくらない、というアプローチだけは正しいんじゃないかと思うのだ。

*1:ボトルネックというやつですね