なぜ勉強しなくてはならないか


タイの坊さんが書いた本に、人間がなんで勉強しなくてはならないのか説明しているところがあって、個人的にはベストアンサーだと思っている。

テーラワーダ仏教の実践―ブッダの教える自己開発

テーラワーダ仏教の実践―ブッダの教える自己開発

P-92
何が何であるかを知ると、彼は「ああ、このことはあるべき当然の状態なのだろうか」
と分析し始めます。
...
知識が分析をすれば、新しい種類の欲求が生まれるのです。それがあるべき当然の状態に
したいということです。簡潔に言えば、それをよくしたいということです。
...
もし、私たちが欲求を開発できなければ、私たちの楽は感受に限定されます。
すなわち、好きなことを求め、嫌いなことを求めず、渇愛*1とともに回転するのです。
知識を開発すれば、学習的なものに処*2を使い、新しい欲求として知識欲が生まれます。

勉強すれば、世界の問題点を知ることができて、それを良くしたいという願が生まれる。
願があれば、それを追いかけて充実した生を送ることができる。
願がなければ、いま手持ちの欲求を追いかけ回すしかない。
もともと持っている欲求なんてろくなものではない。

*1:感覚を要求するもの。見たい・聞きたい・食いたい...

*2:感覚器のこと