測定に本音が出る

例えば高校の建学の理念に「生徒の人格の陶冶を使命とする」と書いてあったとしても、お前性格悪いから留年なんて言われるわけがない。
だから建学の理念というのは建前。
高校が測定しているのは成績だけで、だから本音は「教えたことを覚えさせるのが我々の使命」ということ。


うちの企業理念は「ITでお客様の成功に貢献すること」で、これが本音なら「お客さんがうちのシステムを入れていくら儲かったか」を測定するはず。
これを測るのが難しいのは分かるが、「難しいからいくら儲けてもらったか調べません」というのなら企業理念は建前ということ。
受注金額と開発コストしか測定していないのなら「まず儲けるのはうちで、できればお客さんも儲かってくれたらいいなあ」あたりが本音。


建前というものは要らないのかというと、絶対そんなことはない。すげえ重要。
ただ、建前はもろいから、みんなで必死に維持しようとしなくてはならない。何とか魂を入れるように動かなくてはならない。