大久保一彦氏が面白すぎる
飲食店経営のコンサルタント大久保一彦氏の本をまとめて読んでいる。
飲食店は仕掛けをして結果が出るまでのサイクルがものすごく短い。
今日出したアイデアを翌日実行して、すぐ行列ができたり。IT業界とはスピード感が違う。
飲食店「儲かるメニュー」の作り方
誰も言わなかった!飲食店成功の秘密
なぜか行列のできる飲食店の法則―味・値段・立地は関係ない!
どれも零細企業のゲリラ戦の勉強になる。たとえばこんなことが書いてある。
- 単価の「見せ方」が重要。8ッ切180円のタルトを4ッ切380円にしたら、倍売れるようになった*1。
- 玉子は強力。例えば半熟玉子をスパゲティに乗せると、値段にかかわらず出数は20%増加する*2。
- 駐車場の配置にはルールがある。左折するときは店の手前に駐車場があった方が入りやすく見える。右折の場合は店の奥の方がいい。
- のぼりは、同一色・同一内容のものを1メートル間隔で5〜8本並べる。同一でなくては効果が薄い。
- かぼちゃコロッケは男が好まない「マイナス食材」。集客用の安いオトリ商品にかぼちゃコロッケを付けておくと、男性客はうまい具合にワングレード上の商品に移行する。
- つぶれた店の従業員を引き取ってはならない。儲からない動きが体に染み付いているから。
- 牛丼は吉野家の弱点。松屋・すき家は牛丼の比率が低いので、吉野家が対抗できないほどに値下げできた。
- 個人経営の飲食店はチェーン店を相手に一騎打ちするのがよい。相手は一店舗の都合で対抗措置をとれないから、いいように叩ける。
- チェーン店のノウハウは「普及期」のもの。今は「選択期」だから、チェーン店は時流に合わない。個人経営の方が強い。