技法にはリファレンスモデルが必要

渡辺幸三氏のCONCEPTWARE/財務管理をダウンロードして眺めている。
すごい分量。これだけのものを公開するとは正に英断。


技法について語る人が同時にリファレンスモデルを提供する例は、あまり多くない。
本家によるサンプルのない技法はいいように誤用されて、「あれって使えないよね」とか言われて、それを聞いた本家が「彼らは誤解しているのである」とか反論して...となるのがパターン。
去年あるDIコンテナの実戦投入を画策したが、実戦的なサンプルWebアプリケーションがなかったことが決め手で導入を見送られたことがあった。
設計思想のドキュメントが大量にあるのに、その解釈について社内で意見が分かれて、だったらちゃんとしたサンプルのあるSpringを使えばいいじゃないということになってしまった。
T字形をウチの社内標準にするためはに、きちんと権威づけされたリファレンスモデルが必要だ。
それを自分の手で作り上げられたらベストだ。