データベースがビジネスの限界を規定する

「データベースがビジネスの限界を規定する」と、この研修 で教わった。
データベースに入っていない情報を使ったビジネスは、やりたくてもできないから。
例えば、

顧客名や住所が注文テーブルだけに入っていて、顧客マスタテーブルが存在していなかったら...
ポイント制の導入とかRFM分析とか、個客を識別したマーケティング活動はできない
1商品につき複数の商品オプションがある時、商品オプションテーブルに商品IDが入っていたら...
同じオプションを複数商品で共用することができない。もしリアルの世界で共用してしまったら、そのオプションの在庫管理がデタラメになってしまうはず

「データベースがビジネスの限界を規定する」ということは、データベースを見れば、その企業のビジネスが丸分かりになるということでもある。
研修の中で、数社の基幹系DBのT字形ER図を見せてもらったが、社名はもちろん、各エンティティの属性名も伏せられていた。
ER図は企業の機密中の機密だから、とのこと。
見る人が見れば、どういうビジネスをしているのか分かってしまうから。