損得勘定

売価と原価の微妙な関係

さっきまで、売価決定のためには原価を把握しておかなくてはならないと思っていたのだが、売価と原価の関係はそんな一方的なものではないようだ。決定版 ほんとうにわかる管理会計&戦略会計作者: 高田直芳出版社/メーカー: PHPエディターズグループ発売日: 2…

なんで配賦するのか

トマス・コーベット「TOCスループット会計」には「スループット会計一本で企業のあらゆる意思決定ができる。ミスリーディングな配賦なんて何のメリットもない」みたいなことが書いてあった。では、普通の原価会計をやっている会社は、何のために配賦をしてい…

スループット会計のアイデアてほんとに最近のものなの?

この本をざっくり読み終わった。 何とも信じがたい話の連続で読後ちょっと呆然とする。舐めるように再読する必要あり。TOCスループット会計作者: トーマス・コーベット,佐々木俊雄出版社/メーカー: ダイヤモンド社発売日: 2005/05/26メディア: 単行本 クリッ…

なぜ「ラーメンの味をよくする」では不正解なのか

ラーメン屋とカレー屋はどちらが儲かるのか? http://bizmakoto.jp/makoto/articles/0705/29/news014.html について、解き方を整理する。 あとこの問題について、ラーメンの味を改良するのはムダだという話。 最初の問題 単価も、原価などのコストも同じでお…

そば屋・ケーキ屋問題の解法(1)

「ひまなそば屋が作ったそばをひっくり返したらいくら損するでしょう」 「ケーキ屋がいつも完売するケーキを落としたらいくら損するでしょう」 というのは経済性分析の話によくでてくる問題。 これはもともと千住 鎮雄「新版 経済性工学の基礎―意思決定のた…

値下げして利益率が向上した話

94年に、マクドナルドはそれまで210円だったハンバーガーを100円に値下げして大成功した。 田中靖浩「実学入門 経営がみえる会計―目指せ!キャッシュフロー経営」によると、この時、ハンバーガー1個あたりの営業利益が(粗利が、ではない)13円から35円に伸び…

固定費も可変費用になる

前回書いた A,Bいずれかから撤退することで固定費に変動がある(例えば工場を一つ閉鎖するとか)ことも 普通にあると思うけど、限界利益だけ見ているとそれを見落とすなんてことはないのだろうか という疑問の回答が、伏見多美雄「おはなし経済性分析 (おは…

限界利益だけに着目すること

経済性分析とか損得勘定の話が何回聞いても覚えられない。 そば屋の店員がお客に出すざるそばをひっくり返してしまったので作り直しました。条件がコレコレの時、損失はいくらでしょう マクドナルドがハンバーガーを半額にしたら、売上が倍増しただけでなく1…